TEL LINE予約 ネット予約

『傷寒論』勉強会 | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

LINE
ネット予約

開業して3ヶ月ほど経ったころ、鍼灸師の元同僚から
「傷寒論の勉強会をやりたいのだけど、高橋先生の整骨院を貸してくれないかな?」
との話があった。

聞くと、金曜の夜8時くらいから勉強会をやりたいらしい。夜なら暇だし、私も傷寒論に興味があったので快諾した。

ちなみに『傷寒論(しょうかんろん)』とは、中国の張仲景(ちょうのちゅうけい 150-219)により書かれた漢方薬のバイブルであり、風邪などの外感病について書かれている。
 有名な葛根湯、麻黄湯、小青竜湯などの処方もこの本に書いてある。

一般的な漢方薬は体質(証)に対しての薬であるが、傷寒論の特異な点は、外感病(今で言うウィルス感染など)の経過に適する薬が書かれている点である。

そんな『傷寒論』を講義してくれた先生は、鍼灸学術団体『北辰会』藤本連風先生の『藤本漢祥院』で内弟子をされたR先生であった。
傷寒論講義には約20名ほどの鍼灸師が集まった。
金曜の夜8時から遅い時は12時過ぎまで講義があり、みんな熱心に議論を交わした。
確か7月ごろより講義が始まり、半年ほど続いたと思う。私は場所を貸している手前欠席するわけにもいかず、ほぼすべての講義を出席した。
ただ傷寒論は難しく、また整骨院の臨床ではあまり使わないので完全に理解はできなかった。あれから20年ほど経っているので、今は細かい事はすっかり忘れてしまった。

「風邪の初期は葛根湯!」などとCMしてたりするが、実は傷寒論の中で葛根湯が出てくるのは初期ではない。

また葛根湯が効くのは、体力が有る人がひく風邪であり体力のない人の風邪には効かない。
 傷寒論の中には風邪の侵入ルートも書かれており、葛根湯は背中から侵入する風邪に有効なのである。