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整体狂時代(2)井本整体 | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

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これは2006年から2011年の約5年間、34歳から38歳の時、整骨院を開業して6年ほど経った頃、年に正月の3日ほどしか休まず日曜、祭日全て整体勉強に通っていた頃の話です。

4月の下旬の日曜、初めて東京千駄ヶ谷、井本整体の道場を訪れた。

入口には立派な木製の看板があり、中に入ると1階は受付と井本先生の操法(施術)室であり、2階が整体道場であった。

私は受付で体験の申し込みを書き、すぐに2階に案内された。
10時から講義であったので少し前に行ったのだが、2階に行くとすでに生徒が来ているようだった。

道場の広さは学校の教室2.5個分くらい、生徒と思われる人が60〜70人くらいいた。
しかも皆、白のワイシャツ、黒のズボン。
圧倒される光景であった。

講師のF先生に
「何か療術やってますか?」
と聞かれた。

療術?何のこと?よく分からなかったので
「やってません。」
と答えてしまったが、後で療術とは手技療法の昔の言い方であることを知った。

体験では専属の先輩が付いてくれていろいろ教えてくれた。
最初は「腹部十二調律点」で腹部の練習だった。

体験が終わり、好感触だったので入会の方向でもう一度体験に来ることにした。それから、次の週にもう一度講義を受け入会した。

入会にあたり資格など書いて提出したら、講師のF先生に
「高橋さん、鍼灸と柔整持ってるんですね。早く言って下さい。」
と言われた。「療術をやってない」と言ったので、素人だと思われていたようだ。
これは入ってから分かったが、整体には国家資格を持つ人は2割程度、整体を開業している人が2割程度、残りは一般の主婦、他業種の人だった。他業種といっても薬学部教授、助産師などの医療系も多く、また京大はじめ高学歴の人が多いのに驚いた。

井本整体の授業は、初等、中等、高等、プロ基礎、プロ講座があり、初等からプロ基礎までは半年づつ、プロ講座は年数はなく勉強したい人はずっと勉強できるシステムになっている。

また、履修した講義は無料で受けられる。
そのため初等講座といっても半分以上は先輩方が受けている。
整体の講義は座学よりも技術練習がメインなので、繰り返し練習することで技術が身につくのである。
 逆に言うと、1回練習しただけでは技術は身につかない。何回も繰り返すことにより技術が身につく。
なので「道場」という呼び名なのだろう。切磋琢磨お互いの技術を高める場所なのだ。

私は最初は日曜の午前10〜12時の初等講座を受けた。
講師はF先生。
ちなみに午後はプロ講座があり井本先生が講義をされていた。(現在は分かりませんが)

そんな感じで、井本整体に通うことになった。

井本道場の道場の「気」は、東京の喧騒の中にあるとは思えないほど澄んでいて「凛」とした静けさがあった。