鍼灸修行(17)裸の整体
G先生は健康ランドのサウナが好きで、よく仕事後に連れて行ってくれた。
弟子入りして初めていろいろ話させて頂いたのも健康ランドであった。
そんな健康ランドのお風呂では、たまに整体の練習をしていた。
大浴場には垢すりのベットが置いてあり、そこは個室ではなく間仕切りがしてあるだけであった。
垢すりのベットが空いてる時に、勝手に使わしてもらい整体やツボの練習をしていた。
裸のままG先生にやり方を教えてもらい、G先生に施術する。
ちょっと危ない光景である。
何も裸でやらなくても。。と当時は思っていたが、裸だからこそ体の動きが良くわかったのかもしれい。
私達が空いてるベットで練習していると、他のお客さんからは変な目で見られていたが、G先生はそんな事全く気にしてない様子だった。
健康ランドで練習した整体は後日、鍼灸院でもう一度G先生に受けてもらってから患者さんに実践する。
一時期は、首、背中、腰の矯正を1日30人ほどやっていた気がする。
今でもやろうと思えばできる。
たまにスタッフにやったりするが、骨をポキポキ鳴らす矯正はあまり意味ないと思うので、今はやってない。
最近、骨をポキポキ鳴らす矯正がSNSで流行っているが私は否定的である。
骨の周囲の筋肉を緩めないと意味ないし、無理に鳴らすのはただのパフォーマンスでしかない。
特に首の矯正は事故も多い。
それよりも筋肉を緩めることにより関節の動きを良くする方が良いと思う。
私が教わった矯正法は「南条式活法」と言っていた。
つづく。