整体狂時代(9)整体の目指すもの
野口整体、井本整体において、整体の目指すものとは何であろうか?
何のために整体をするのか?
一般的な治療院においての施術の目的は、疼痛緩和や疲労回復であろう。
それに対し、整体の目的は「整体」になることでる。
「整体」になる?何それ?って感じだが、
「整体」になるとは、日常生活での様々な刺激に対して柔軟に対応できる心身になることである。
例えば、ウィルスに感染したら熱を出し免疫力を上げウィルスを撃退できる体、悪いものを食べたら吐いたり下したりできる体、疲れたら素直に疲労を感じ回復できる体。
いわば自然治癒力が高い体になることであるともいえよう。
しかし、普通の人からするとなんで整体で自然治癒力が高まるの?と思うと思う。
体は疲労や普段の体の使い方の癖で、偏ってくる。
その偏りは、ある箇所の硬結になる。
硬結を取り体に響かせることができれば、その響きは体を変え偏りを矯正する。
例えば胃が悪い人は、胃の反応点に硬結を出す。
その硬結を正確に取り体に響かせれば、その響は胃にフィードバックし胃の働きを高める。
本来その人が持っている胃の働きが出てくる。
整体は病気治しではない。
体の本来持っている働きを高めるだけである。