腰痛高校生②「鍼って効かないじゃん!」
高1の秋頃だったか、「一度大きな病院で診てもらった方がいい」と総合病院を受診した。
レントゲンを撮ったが、やはり異常なし。
次に当時はまだ珍しかったMRIを撮った。
しかし、結果は異常なかった。
「痛くないはずなんだけどな。本当に痛いの?どこも悪くないよ。異常ありません。」と医師に言われた。
どこも悪くないと言われても痛いのは痛いんだ。
なんだか腰痛を認めてさえもらえない気がして病院に見放された気がした。なんともいえない絶望感を感じた。
それから病院に行っても何もしてくれない。自分で治す方法を探そうと思い始めた。
少しして学校に行く途中で「鍼灸」の看板を見かけた。「鍼灸」は初めてで抵抗あったが電話して行ってみた。
そこの鍼灸院は先生は盲目だった。
鍼灸を初めて受けたのだが、思ったより痛くなかった。しかし、正直あまり効いた感じはしなかった。
帰りに「良くなった?」と先生に聞かれ、本当は痛みは変わってなかったが「まだ痛いです。」とは言いにくく「良くなりました。」と言ってしまった。
先生は奥さんと一緒に「良かったね!」と、喜んでくれたが、逆に私は自分の腰痛が治らないことがなんだか切なくなった。
それでもそこの鍼灸院には週に一回、一ヶ月ほど行った。しかし結局、良くならなかった。
2つ目の鍼灸は誰の紹介か忘れてしまったが、鍼灸整骨院に行った。
そこは服を着たまま鍼をやるという、今では考えられないやり方だった。
2ヶ月ほど通っただろうか、何人かの先生がいて院長と若い先生が交代で鍼をしてくれた。
やはり院長先生の鍼が一番楽になった。(次の日には痛みは戻っていたが。)
また若い先生の鍼で次の日痛みが強くなったことがあった。
そのことを言うと「鍼で痛みが強くなることはありえない!」と言われ、「ありえないと言われても実際痛くなったんだし。」この先生は信頼できないと思った。
そこの鍼も2ヶ月ほど通ったが結局良くならなかった。
そんな感じで2ヶ所で鍼灸を受けたが、効果がなく「鍼灸」って効かないんだなーと思った。
つづく。