腰痛高校生⑥カイロプラクティック
高校生の時、腰痛でカイロプラクティックにも2ヶ所行った。
カイロプラクティックとはアメリカ発祥であり身体の構造(特に脊椎)と機能に注目した手技療法を特徴とする療法である。 施術法は様々で、主に脊椎やその他の身体部位を調整することにより、痛みの軽減、関節可動域や機能の改善、身体の自然治癒力を高めることを目的としている。
アメリカでは「カイロドクター」として正式な医療資格になっているが、日本においてはカイロプラクティックは国家資格ではない。
そんなカイロプラクティックだが、私が行った1ヶ所目は越谷にあった、
通学途中の道で看板を見て行ったのだと思う。
私が「カイロプラクティックに行く」と言ったら友人も「治療を見てみたい」と一緒に付いてきた。
そこはマンションの一室でおじさん一人でやっているようだった。高校生2人組が来るのが珍しいのかお菓子をたくさんくれた。友人は待ちながらお菓子を食べていた。
カイロプラクティックの治療は、大きな木槌とT字の木で背骨や腰を叩く治療だった。
背骨を触り「ココがズレている」と言いながら木槌で背骨をトントンとされる。
背骨を叩かれて気持ち悪かったが治るのかと思って我慢していた。しかし治療が終わっても全く良くなっていなかった。ほぼ行った時と変わらず一回しか行かなかった。
なんとなく先生も自信ないような頼りない感じがした。
一緒に行った友人は、お菓子をたくさん食べれて満足し「カイロプラクティックって良さそうだね!」と言っていた。
2ヶ所目のカイロプラクティックは健康雑誌で見つけた。名前は忘れたが都内の有名なカイロプラクティック院のようだった。
行ったらとても広い治療室でベットが30台くらあって、先生も10人くらいいた。
そこでは、まず近くの病院に連れてかれ背中や腰のレントゲンを撮った。そのフィルムを持ってカイロ院に戻った。
カイロ院では、先生がフィルムに鉛筆で縦横に線を描き、骨盤がどうとかこうとか、背骨がどうとかこうとか説明してくれた。
高校生の私は「ふーん、そんなもんなのかなー」と思って聞いていた。
治療はまずマッサージを30分ほどした。
それから偉そうな先生が20分くらいカイロ専用ベットでガシャンガシャンしてくれた。
治療後は凄い楽になった。
もしかして治るかも?と期待していたが、次の朝には元に戻っていた。
それでも治療後はすごく良かったので6回ほど通った。しかし、そこは東京でも神奈川に近い東京で春日部からは遠かった。通うのも大変だった。
そして通ううちに、良くなっているのはカイロプラクティックではなく、その前のマッサージで良くなっている気がしてきた。
最初にマッサージを受けた後、カイロベットに行く途中にすでに腰痛が消えてる。
ガシャンガシャンやられたけ後は特に変わらない。
これは今だから分かるが、この時のマッサージは「指圧」だった。
マッサージと指圧、何が違うの?と思われると思うが、手技療法は「あん摩」と「マッサージ」と「指圧」はやり方が違う。
「あん摩」は筋肉に圧を加え手を揺らし筋肉をほぐしていくやり方であり日本古来の療法である。
「マッサージ」は体の遠いところから近いところに向かって撫でるようにして血液、リンパ液の流れを良くしていくやり方であり、西洋が発祥でオイルなどを使うのが正式なやり方である。
「指圧」は、拇指を使って筋肉やツボに圧をかけていくやり方で、手は揺らさない。浪越徳次郎氏やその時代の療術家によってつくられた療法である。
ここでの「指圧」は指圧の専門学校の出身者だったのかもしれない。凄く上手かった。
ここでは本物の指圧は気持ちいいし楽になるのを知った。
しかし結局、ここのカイロプラクティックでも腰痛は治らなかった。
つづく。