鍼灸修行④「気」の勉強会
G鍼灸院で働きだした頃から月一の「気」の勉強会にも参加した。
勉強会は土曜の夜7〜12頃に行われていた。
参加者は8人くらいだった。G先生に声をかけられた患者さんが多く、「気」に興味ある人達であった。
参加費は無料。木曜の体操会も無料だった。
そんな「気」の勉強会に参加していたが、G鍼灸院の土曜診療は大変忙しい上に9〜16時までぶっ通し、15分ほどの食事休憩があるのみだったので、私は土曜の夜の勉強会は楽しみであったが疲労困憊であった。
勉強会の場所はG鍼灸院、講師は基本的にはMさんであった。G先生もたまに来たりした。
勉強会の内容は、まず参加者約8人ほどが順番に1ヶ月間の気がついた事などを発表する。
それについてMさんが意見やアドバイスを述べる。
次にMさんが、その月のテーマについての話をする。その時のテーマとは中村天風だったり、ベストセラーの本だったり、新聞の話、仏教、キリスト教の話だったりした。
そのテーマについてMさんを中心に1時間ほどそれぞれの意見を述べ話し合った。
それが終わると、最後に瞑想が2時間ほどあった。
前述したとおり私は土曜の疲れきった状態で参加していた為、瞑想は眠くて眠くて仕方なかった。というか半分寝ていた。
(この瞑想について書くと長くなるので次回書きます。)
しかし、今思えば20歳そこそこの若い時にMさんにいろいろな人生論を教わった事は以降の人生で大きかったと思う。
以降の人生の価値観がしっかりできた気がする。Mさんに今でもとても感謝している。
ちなみにMさんはG鍼灸院のことは全てボランティアでやっていたが、本職は某有名企業の人事部長をされていた。
私は冗談で「鍼灸師やめたらMさんの会社で雇ってもらえますか?」と聞いたことがあった。
Mさんは「それを言われるのが一番困るんだよな〜」と笑っていた。たぶんいろんな人から言われるのだろうなーと思った。
G先生には「畏敬の念」があり話す時は緊張してしまうが、Mさんは良い先輩的な存在で気軽に何でも相談できた。
ちなみにMさんサラリーマンを退職した後、自宅で気功整体院を開いた。数年前にお会いしたら3ヶ月先まで予約が一杯と言っていた。確かにMさんならそうだろうと思った。
G鍼灸院の当時、私は絶対Mさんは将来、治療院をやるだろうと思っていた。
面白いことにG鍼灸院の患者さんであるMさんだが、G鍼灸院にはファンもたくさんいたし、Mさん自身そういう才能ある方だと思っていた。
つづく。