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マッサージ編④初マッサージ | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

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マッサージ編④初マッサージ

2022.12.07 | Category: 院長ヒストリー

自由が丘店の研修も終わり、いよいよお客さんに入ることになった。

店のマッサージは確か50〜90分のコースだったと思う。

今まで10分ほどのマッサージを知り合いなどにやった事はあったが、お金を頂き本格的なマッサージをするのは初めてであった。

そして、ついにその日が来た。

「この人は優しいから大丈夫だよ。」と店長に言われ、初めてのマッサージは50分コースで40代女性だった。
簡単な自己紹介をして、教わったとおり50分コースを緊張しながら施術した。

たぶん私が緊張しているのを感じたのだろう、マッサージした後にお客さんに
「マッサージしてどれくらいなんですか?」
と聞かれた。
(えっ!下手だった?なんて答えれば良いのか、実は初めてなんですって言っていいのか?どうしよう。。)変な汗が出てきて焦った。

「実はまだ1ヶ月ほどなんです。すいません。」
と、初めてと言えずにそう言ってしまった。

しかし、お客さんは笑顔で
「マッサージ良かったですよ。ありがとうございました。」と言われた。
あまりに緊張してぎこちなかったので励ましてくれたのだろう。
お客さんをリラックスさせるどころか、逆に気を使ってもらったようだ。
しかし、同情からでも「マッサージ良かった。」と言ってもらって嬉しかった。

それから平日1日4時間勤務の間に2〜3人、日曜は6〜8人ほどマッサージして徐々に慣れていった。

自由が丘店のお客さんは40〜50代の系列店の中では年齢層高めの落ち着いた人が多かった。

それから1ヶ月ほど研修した後、本格的な移動となった。
私は希望の店舗を聞かれたが、学校が渋谷なので渋谷店を希望した。
渋谷だったら少し時間に余裕ができ学校が終わった後、店のランチが食べれた。

そんな感じで今から約30年前、初めてのマッサージを経験したが、今の私の施術と何が違うのか?

もちろん行なっている手技も違うが、一番の違いは「身体の読み」だろう。
 当時の私のマッサージはマニュアル通り。
決まった順序でマッサージするだけ。身体を読むことはできなかった。これが初心者と上級者の違いだろうと思う。
「身体を読む」とは身体の力学バランスを診たり、東洋医学の脈診、腹診、舌診、背項診や、患者さんの心理状態も診ていくことである。
これは簡単でもあり難しくもある。
初心者でもやり方を教わればみれるが、上級者になればなるほど深いレベルで身体をみることができる。

具体的に整体では
肩の位置はどうなっているのか?
骨盤の位置はどうなっているのか?
脚の長さ、開き方は?
関節の可動域はどうなっているのか?
筋肉、皮膚の張りはどうなのか?
呼吸は深くできているか!
などをみる。

また鍼灸では
脈はどうなっているのか?
舌の色は?爪の色は?
背中のツボ、手足のツボの反応は?
腹部の緊張は?
生活環境はどうなのか?
ストレスはあるのか?
などを診ていく。

また、ベテラン治療家になると言葉に出して訴えられない症状、悩みなども感じながら施術していく。

人は表面的な悩み、苦しみは訴えることはできるが、心の奥底にある本当の悩み、苦しみは言えないものである。

つづく。