鍼灸接骨院編② 2本の鍼
鍼灸、柔整のWスクールも鍼灸を卒業し柔整があと2年間残っていた。
鍼灸を卒業し午前中は柔整学校で、午後からは接骨院か整形外科でバイトしたいと思っていた。
しかし、バイトするにしてもなるべく鍼灸を力を入れている院が良かった。
当時はネットはなく仕事を探すのは業界誌『医道の日本』しかなかった。学校の帰り道で鍼灸を力を入れている接骨院グループが載っており、そこに電話をかけ
バイトすることになった。
今思うと、たいそう生意気なのだが面接の時に、
「実際にここのやり方の鍼灸を受けさせて下さい。」
と言って、鍼灸をやってもらった。
今までG鍼灸院で受けていた鍼灸とはかなり違うやり方だった。
G鍼灸院ではお腹、背中に20本位打つが、そこは2本しか打たなかった。
施術を受けた後は特に変わった感じはしなかったが、次の日、体調がよいのを感じた。
後にここで働いて、この鍼灸のやり方も勉強するが、中医学に基づき多角的観察を行い東洋医学的な診断(弁証)をして、ツボを決定する非常に洗練されたやり方の鍼灸である。
つづく。