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鍼灸接骨院編⑨太極療法 | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

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鍼灸接骨院編⑨太極療法

2023.02.08 | Category: 院長ヒストリー

私が鍼灸学校に通っていた当時は鍼灸の臨床の本は限られていた。
 私が学生の時、特に好んで読んだのが鍼灸師の代田文誌さんの著書だった。

代田文誌さんは鍼灸の名人澤田健氏に弟子入りする。
澤田健先生の治療を間近で見て、それを本にまとめていりる。
弟子時代の「鍼灸真髄」も澤田健先生の鍼灸治療がいきいきと書かれていて面白い。
また独立した後の著者では澤田健先生の太極療法をベースに難病を鍼と灸のみで治していく経過がかかれている。治療法のみならず治療家としての心構え、患者さんとの関わり方など臨場感持って書かれていて私は読んでいてわくわくしていた。
 後に代田文誌さんは皮電計という皮膚の電気抵抗を測る機械を使っての鍼灸も行っている。

私は越谷の鍼灸接骨院で働いている時、なんと代田文誌さんの息子さん(文彦さん)と学生の時に友達だったというおじさんが患者さんで通っていた。
 代田家に遊びに行って、ものもらいのお灸を文誌さんにしてもらったと言っていた。
 ものもらいのお灸は、太極療法では有名で手の人差し指の関節にする。澤田流ニ間だ。
 お灸をしてもらったらすぐに治ったそうだ。それ以外にも時々お灸をしてもらったそうだ。

私も一度、代田文誌さんの息子さんの文彦さんの開演を聴きに行ったことがある。
 文彦さんの話によれば
「親父に胃兪にお灸しろと言われて、患者の胃兪にお灸をしたら、そこは胃兪じゃないと言われたそうだ。ツボは合ってるはずなので、ここは胃兪だろう?と言うとは文誌さんは胃兪とは全然違うところに印を付けたそうだ。しかも左右がかなり違っていて、これが胃兪?と聞くと、この患者の胃兪はここなんだ。」と言われたそうだ。

この話を聞いて、なるほど私は文誌さんの本を学生の時にほぼ全て読破したが、ツボは教科書通りでなく反応のある箇所なんだ知り勉強になった。

しかし、2023年の現在、太極療法はあまり流行っていない。どちらかというと澤田流太極療法は点灸(もぐさを直接皮膚で燃やすやり方)が主だからかもしれない。

これは私の推測だが、今の鍼灸の流派で長野式鍼灸がある。長野潔先生は著者の中で太極療法を勉強していたと述べている。
 私も長野式鍼灸を勉強したが太極療法と使っているツボが非常に似ている。
長野式鍼灸は処置法を分かりやすくまとめ初心者でも処置法を覚えれば使えるようになっているが、太極療法の影響も多分に受けていると思われる。

以下、ネットから転用。説明です。

代田文彦
信州大学医学部を卒業後、東京大学医学部内科学物理療法学教室に入局。 1969年より財団法人日産厚生会玉川病院に勤務し、漢方薬と鍼灸による東洋医学に基づいて内科医と鍼灸師が共同で治療にあたるチームをつくり上げた。 日本鍼灸治療学会理事、日本東洋医学会会長などを歴任。

太極療法
太極療法(たいきょくりょうほう)とは、澤田健が提唱した治療の概念である。澤田流、澤田流太極療法とも呼ばれる。
治療内容はどんな病気も全体の調子を整えることで回復が早まることから局所の病気だけにとらわれることなく、全体調整を目的とした治療概念である。主な基本穴は、百会穴、身柱穴、肝兪穴、脾兪穴、腎兪穴、次髎穴、澤田流京門(志室穴)、中脘穴、気海穴、曲池穴、左陽池、足三里穴、澤田流太谿(照海穴)、風池穴、天枢穴などである。

つづく。