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むち打ち | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

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むち打ち

2020.05.11 | Category:

むち打ち損傷とは,交通事故等による外部からの衝撃により,頸部(首)がむち打ったように過度に伸縮した結果,頸部の筋肉,靭帯,椎間板等の軟部組織や骨組織が損傷することを総称した用語です。

むち打ち損傷は,医学的には,その病態から以下の5型に分類されるのが一般的です。

1 頸椎捻挫型

頸部の筋線維,前後縦靭帯,椎弓間靭帯,棘間靭帯,椎間関節包等の軟部組織が過度に伸びたり断裂したことによって生ずるものです。むち打ち損傷の70%以上がこの類型といわれています。
症状としては,首回りや後頭部,肩部の痛みや頸椎の運動制限等が生じます。

2 神経根症状型

神経根症状型は文字通り神経根の圧迫を原因として症状が発生するものです。症状としては,圧迫されている神経が支配する領域における知覚障害の他,放散痛,疼痛等が生じるとされています。この症状が出ている場合には,分節性知覚異常,深部反射の減弱,筋力低下の他スパーリングテスト,ジャクソンテスト等の神経根症状誘発テストでの陽性反応が認められます。

3 バレー・リュー症状型

頸部交感神経の過緊張や椎骨動脈の循環障害等の影響で発生するといわれている症状ですが,はっきりとした原因は未だ解明されておりません。症状としては,めまい,耳鳴り,頭痛,記憶障害,倦怠感,吐き気等が生じ,慢性化する傾向にあるといわれています。

4 根症状+バレー・リュー型:2+3

神経根症状型の症状とともにバレー・リュー症状型の症状も生じるものです。

5 脊髄症状型

脊髄症状型は,脊髄本体が損傷されることを原因として症状が発生するものです。症状としては手足の知覚,運動障害が生じます。事故に遭われる以前から,加齢等を原因として脊柱管が狭くなっていた方や,頸椎後縦靭帯骨化症や頸椎症などによって,脊髄の圧迫を受けていた方などは,交通事故の衝撃によって,この症状を発症することがあります。この脊髄の損傷は,脱臼や骨折がなくても生じることから「非骨傷性頸髄損傷」といわれています。ただし,この類型は,現在は脊髄損傷として考えられており,むち打ち損傷の類型としては考えられておりません。