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整体狂時代(2)井本整体 | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

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整体狂時代(2)井本整体

2023.10.29 | Category: 未分類,院長ヒストリー

これは2006年から2011年の約5年間、私が34歳から38歳の頃、整骨院を開業して6年ほど経った頃の話である。

初めて井本整体の道場を訪れたのは4月の下旬の日曜日であった。

東京の千駄ヶ谷は埼玉の春日部から1時間ほどで着いた。

井本整体は千駄ヶ谷駅からは徒歩10分ほどであった。木の立派な看板に「井本整体」と書かれていたので、住宅街の中にあったがすぐに分かった。

中に入ると1階は井本先生の操法室(施術室)であり、2階が整体道場になっていた。
 ちなみに地下は談話室になっており食事をしたり休憩する場所で、4階は自主練の部屋と、認定指導者の会議室のようであった。

中に入ると受付で体験申し込みをして2階の道場に通された。

講義の開始が10時からだったので少し早めに行ったのだが、すでに他の生徒達は来ているようで、ざっと60〜80人ほどいた。

また道場の広さも学校の教室3つ分、別の言い方だと柔道の試合2面分くらいの広さがあり、その規模に圧倒されてしまった。

(ここでどんな講義が行われているのだろう。)
正座して待ちながら、なんだかわくわくしていた。
井本整体の練習はベットではなく床で行われる。
講義は正座で聞き、操法の練習は床に受け手が寝て行われる。

講義が始まる前、講師のF先生に
「何が療術やってますか?」
と聞かれたが
(療術って何?)
「やってません。」
と答えてしまったが、後で分かったが療術とは整体の昔の言い方であり、野口整体全盛の時代は療術と言っていたそうだ。

初日はベテランの先輩が専属で付いてくれ、初めから教えてくれた。
初等講座の最初三ヶ月は腹部一二調律点であった。
約3ヶ月、主に腹部の練習するのである。
もちろん腹部は鍼灸学校でも教わったが、実際に腹部を時間をかけて触るのは初めてであった。

今思えば。井本整体ほど真剣に丁寧に体を観察するところは他に無いと思う。
それは野口整体から引き継いだものだろう。
野口整体では、昔はパンツ1枚になり1日中、夜を明かしてお互い観察したそうだ。

さすがに井本整体ではパンツ1枚になり練習する事はなかったが、特別講義の時は朝から夜まで講義、夜も終電近くまで自主練があったときもあった。

初めて井本整体を体験をしてみて、道場生の真剣な練習風景、講師のF先生の深みのある講義に好感が持てた。

また道場の「凛」とした雰囲気も気持ちよくとりあえず初等講座を受けることにした。