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足底腱膜炎 | 春日部市で整骨院なら高橋はりきゅう整骨院|鍼灸・腰痛

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足底腱膜炎

2020.06.18 | Category: 未分類,

足底腱膜炎は、マラソンなどの競技者に多く見られる。

走れば走るほど、足の裏が痛くなるスポーツ障害で、 足底筋(腱)膜炎は、マラソンなどの競技者に多く見られます。ランニング動作の繰り返しによる障害で、足底部のオーバーユースを原因として発症しやすいものです。

足底腱膜は足部のアーチを保持しています。スプリングのように荷重時にショックを吸収する役目がありますが、そのためランニングやジャンプ動作などで体重刺激が足部にかかる場合、足底腱膜は繰り返しの牽引刺激によって腱が変性、微小断裂や炎症が発生しやすくなります。 路面接地時には足底腱膜の遠位(端っこ)にある足趾〈そくし〉は伸展して、近位にある踵骨〈しょうこつ〉も下腿三頭筋―アキレス腱によって牽引され伸張されます。また足部のアライメントも重要で、扁平足の競技者は回内足を合併しやすく、中央部の土踏まずに痛みが存在しやすいのです。反対に、ハイアーチ(甲高)では柔軟性が乏しく、腱膜を損傷しやすい傾向があります。原因の一端にはオーバーユース、硬い路面(サーフェスの変化)、シューズの変更(ヒールアップが望ましい)なども挙げられます。

荷重時の足底部痛は、踵〈かかと〉に近い(1)腱膜起始部に最も多く発生し、続いて(2)中央部(土踏まず)、(3)遠位部の3ヵ所が好発部位です。特に起床時や練習開始時に痛みが出やすい傾向があります。機能面では下腿と踵骨軸のなすアライメントが回内(中央部の疼痛)か、回外(起始部の疼痛)かをチェックして補正しましょう。練習開始時には入念なストレッチを行ってからランニングをしましょう。  特に骨足底部内側の足底腱膜起始部は、脛骨神経の分枝である外側足底神経が介在していて、硬くなった腱膜に拘扼〈こうやく〉されたり、微小断裂のために圧痛、腫張が、時に硬結(しこり)が認められます。

治療として、急性期は局所の炎症を抑えることが先決です。なんといっても第1選択は、局所の休息(ランニング、ジャンプ練習の休止)で、次に消炎鎮痛内服薬。従来行われてきたステロイド注射は、頻回に行うことは避けるべきです。足底部へ直接的、あるいは間接的(下腿などへ)に低周波、干渉波、低出力レーザーなどの物理療法を行い、痛みを和らげます。足底から下肢にかけてのストレッチ、テーピングや足底板、インソール使用などによって足底部のアーチ形態を機能的、解剖的に補正して、ショックを和らげます。最近ではヒアルロン酸注射や体外衝撃波は有効であるという報告も散見される。
保存療法に難渋して踵骨付着部の骨棘〈こつきょく〉による疼痛が強い場合は、骨棘の骨切除術を行う場合もあります。急性期におけるトレーニングの基本は、足に負担の軽い非荷重運動を行うことです。リハビリ初期にはプール歩行やエアロバイクを積極的に取り入れましょう。